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事業承継、ソコが聞きたい! 最終回 連載のおわりに

事業承継のテーマを明確にする

今回で『事業承継、ソコが聞きたい!』の連載も最終回となりました。
これまでの連載では

  • 親族内承継
  • 後継者への承継方法
  • 金融機関とのやりとり
  • 事業承継時の相続税対策
  • 役員・従業員への事業承継
  • さまざまな支援制度

などを柱として、事業承継に関するいろいろなトピックに触れてきました。しかしひと言で「事業承継」と言っても、その落としどころはさまざまになります。

事業承継では、現経営者と後継者との間のコミュニケーションが問題になることもありますし、会社の財務体質の改善が重要になる場合もあります。また、相続税対策が最も重要になる場合もあれば、M&Aがメインテーマになる場合もあります。

このように、それぞれにまったく事情が異なる事業承継での取り組みでは、事業承継の最終的な姿や着地点を最初に明確にすることが大切です。さらに、事業承継のどこに問題点があり、何を解決すべきか、などという課題の明確化は最も重要になります。

専門家選びの前の課題抽出がポイント

事業承継では支援してもらうための専門家選びも大切です。
事業承継の支援ビジネスを行う会社や士業はたくさんありますが、多くの会社や士業では事業承継の中である特定分野だけを得意とすることにも注意してください。
たとえば、後継者への意識付けが最も重要な状況なのにもかかわらず、相続税対策が得意だからという理由で相続の話からはじめてもうまくいきません。また、せっかく社内に優秀な後継候補者がいることにも目を向けずに、いきなり他社とのM&Aの話を進めてしまえば、大きな混乱や社内分裂を招きかねません。

ですから、まずは事業承継の全体像や要点を明確化したうえで、その要点となる部分を得意分野として支援する専門会社や士業を活用することが重要です。
では、この全体像を明確にする作業は、いったいだれに頼めばよいのでしょうか。
この作業を行うためには、幅広い知識と経験が必要とされるため、だれにでもできるわけではありません。このような作業ができる候補としては、次のような士業やコンサルタントが考えられます。

  • 経営と相続についても詳しい税理士
  • 経験豊富で事業承継に関しても詳しい中小企業診断士
  • 幅広い分野について、自分の得意分野だけでなく、事業承継全体に関して幅広く対応してくれるコンサルタント

いずれにおいても事業承継を得意とする士業はそう多くはいませんが、ぜひこのような幅広い視点から事業承継の全体像を俯瞰して見れるような士業や会社に相談してください。
最後に、手前味噌になりますが、多摩経営工房では事業承継に関する無料相談(1時間まで)に応じていますので、遠慮なくご連絡ください。

多摩経営工房 事業承継連絡先

多摩経営工房 事業承継グループ代表
落合和雄(税理士、中小企業診断士、行政書士)
メール:

 

プロフィール

一般社団法人 多摩経営工房(多摩ラボ)

中小企業診断士、社会保険労務士、税理士、ITコーディネータ等の資格を持つプロのコンサルタント集団で構成されている。
さまざまな分野や業種での実務経験が豊富な専門家が、日本経済を支える中小企業の役に立ちたいという強い意思と情熱を持ち、また日本の中小企業が持つ優れた技術やサービスを広く海外に展開し、国際社会にも寄与すべく以下の活動を行っている。

  • 多摩地域の企業の経営課題解決のため、地元密着でサポート
  • 企業と行政・金融機関などを繋ぐパイプ役として、また専門的知識を活用した中小企業施策の活用支援など、幅広い活動を通して企業発展を支援

多摩経営工房(多摩ラボ)ホームページ
http://tama-labo.jp/

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