社会保険労務士登録者数
社会保険労務士登録者数の推移
社会保険労務士(社労士)は、労働・社会保険に関する専門家で、労働社会保険諸法令に基づく申請書類などの作成や労務管理、社会保険に関する相談・指導などを行います。合格者は、労働社会保険諸法令の事務に22年以上従事、または厚生労働大臣が指定した講習を修了後に、全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録することで、社労士となります。
2010年から2017年における社労士の登録者数は、次のように推移しています。ここでの登録者数は厚生労働省の調査によるもので、その年の9月30日現在のものを使用しています。
社会保険労務士登録者数 | |
年 | 社労士数 |
2010 | 35,298 |
2011 | 36,316 |
2012 | 37,347 |
2013 | 38,231 |
2014 | 38,878 |
2015 | 39,898 |
2016 | 40,426 |
2017 | 40,807 |
この8年間、社労士の数は徐々に増加しています。ただしその増加率は数パーセントにも満たないものです。さらに後述する社労士試験が難関なこともあって、社労士の増加はとてもゆるやかになっています。2011年(36,316人)は前年(35,298人)から1018人の増加。2017年(40,807人)は381人(40,426人)の増加でした。
東京都の社労士登録者数
2016年から2018年の、東京都の社労士の登録者数を掲載します。いずれもその年の3月のものです。
社労士は、毎年、わずかに増えています。2016年は9,718人、2017年は9,947人、2018年は10,241人です。開業数は、2016年は3,984件、2017年は4,021件、2018年は4,070件と、微増傾向にあります。
総務省統計局の調査によると、2016年は東京都に477,077社の企業がありました。すべての企業が社労士に委託していたと仮定すると、社労士1人当たりの企業数は、103.4社になります。ちなみに全国平均は、166.9社となります。
東京都社会保険労務士会の | |||||
年 | 開業 | 法人の社員 | 勤務など | 合計 | 法人会員 |
2016 | 3,984 | 541 | 5,193 | 9,718 | 305 |
2017 | 4,021 | 646 | 5,280 | 9,947 | 397 |
2018 | 4,070 | 750 | 5,421 | 10,241 | 493 |
受験者と合格者の推移
2005年から2017年までにおける、社労士試験の受験申込者数、受験者数、合格者数、合格率を掲載します。
社会保険労務士試験の合格者発表 | ||||
年 | 受験申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2005 | 61,251 | 48,120 | 4,286 | 8.9% |
2006 | 59,839 | 46,016 | 3,925 | 8.5% |
2007 | 58,542 | 45,221 | 4,801 | 10.6% |
2008 | 61,910 | 47,568 | 3,574 | 7.5% |
2009 | 67,745 | 52,983 | 4,019 | 7.6% |
2010 | 70,648 | 55,445 | 4,790 | 8.6% |
2011 | 67,662 | 53,392 | 3,855 | 7.2% |
2012 | 66,782 | 51,960 | 3,650 | 7.0% |
2013 | 63,640 | 49,292 | 2,666 | 5.4% |
2014 | 57,199 | 44,546 | 4,156 | 9.3% |
2015 | 52,612 | 40,712 | 1,051 | 2.6% |
2016 | 51,953 | 39,972 | 1,770 | 4.4% |
2017 | 49,902 | 38,685 | 2,613 | 6.8% |
受験申込者数は毎年、7万人弱から5万人弱の間。受験者数は毎年、4万人弱から5万5,000人弱の間です。合格者数は、1,051人から4,801人の間です。
2013年の試験は例外で、合格者はわずか2,666人。合格率はここ10年間で最低の5.4パーセントでした。2014年は合格者が4,156人、合格率は9.3パーセント。「2013年があまりにも難しかったので、2014年は易しくなった」という声も出ました。ところが2015年の合格率は2.6パーセントに。2016年は少し上がりましたが、それでも4.4パーセントでした。2017年は、6.8パーセントに持ち直しています。
社会保険労務士試験
社労士の試験は、毎年8月の第4または第5日曜日に実施されます。選択式と択一式の2つの試験があり、選択式は80分間、択一式は3時間30分の時間が与えられます。
労働基準法、労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、労働保険の保険料の徴収等に関する法律、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法、労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識と多岐にわたり、それぞれに基準点があるたいへん難しい試験です。
合否は、例年11月上旬に、合格者には合格証が、不合格者には試験の成績通知が送られてきます。また合格者の受験番号は、厚生労働省、試験センター、都道府県社会保険労務士会に掲示され、官報にも公告されます。
以下の試験センターのホームページから確認することもできます。